meditone®?
meditone®とは何ですか?
medical(医療)medicate(治療)medicine(医薬)に含まれる"medi"と、tone(音色・音調)を組み合わせた造語であり、digiart,Inc.が所有する登録商標です。このmeditone®は、人々(生き物)の多種多様な精神的、肉体的症状に対して、それらを緩和するために研究・開発されました。一言で表現するなら「耳で飲むお薬」が最も分かりやすいでしょう。
「音楽療法」という言葉をご存知でしょうか。文字の如く、音楽を使った治療方法の1つです。最先端の西洋医学のように直接的な治療を目的とせず、補助的な役目を担った治療方法です。しかし、施術の方法や手段により、科学では解明できない素晴らしい効力が認められているのも事実です。それは大昔、まだ医学が全く発達していなかった時代に、人々が様々な「音」を奏で、病に苦しむ人々を助けていたように、実はたいへん歴史のある治療手段なのです。やがて、世界中で様々な研究や臨床実験が行われ、症状別に効果が認められた音楽が報告される様になりました。例えば、緊張緩和には、J.S.バッハの「管弦楽組曲 第三番 ニ長調」であったり、高血圧の人には、バルトークの「ヴァイオリン・ソナタ」などが効果的であると言われています。また、性的興奮を助長するためのサミュエル・バーバー(Barber)による「アダージョ(Adagio)」などは、ヨーロッパの音楽療法の現場でその効果が認められています。
このように、耳から脳に入り込む特定の音声信号は、私達の心身に対してあらゆる効果を与えてくれます。
従来の音楽療法との違い
音楽を用いた施術は、国や地域によって異なります。西洋と東洋という違いもあれば、同じ西洋であっても、アメリカ(北米)とヨーロッパ(主にフランス)では、その臨床テストの方法や、施術の手段が異なります。ガムラン音楽の一部分を施術に用いる国もあれば、我が国、日本のように童謡を素材とする国もあります。最も大切な事は、いかなる演奏や音声を用いた場合でも、被験者に良い兆候が現れるという事です。すなわち、効果が認められるのであるならば、施術の手段や手法に限りはありません。
例えば、フォーレ作曲の「レクイエム 作品48 パラディシウム」(*1)は、神経衰弱時の処方に適していると言われています。私達は楽曲の構造から、その効果の源を探りました。一般的に音楽を構成する主要な要素は、「旋律(メロディー)」「拍子(リズム)」「和音(ハーモニー)」の3つから成り立っています。しかしながら、実際には、より多くの情報がそれらには存在し、音楽が成り立っています。時間的に変化する再生速度、楽器が奏でる音色変化、空間を伝わる残響の度合いなど、その音楽が視聴者に対して「心地よい」と感じられる為の各要素です。(*1…R.Frances La perception de la musiqueより)
私達は、さらに分析をすすめ「効果を与えている重要な要素」を見つける事に成功しました。
meditone®コアテクノロジーとは
下記の図において、水色部分のフローは従来の音楽療法メソッドを示します。それに対し緑色部分のフローは、meditoneコアテクノロジーによるものです。どちらの場合も、スタートは同じです。どのような楽曲が、どのような症状に対して有効かをまず調査します。そして、従来型音楽療法の場合は、それによって得られた結果を元にして処方されます。一方、私達が実践している方法は、臨床結果で得られた楽曲を多方面から解析し(Aの部分)、元の楽曲に準じた効果を持ち合わせる音声を再構築する事です(Bの部分)。この方法とメカニズムが「meditone コアテクノロジー」なのです。本来、オリジナルの楽曲は音楽療法の為に制作されたものではありません。これは、その楽曲すべてが処方に対して適しているという事ではないのです。例えば、何小節目から何小節目までのハープの音が効果的である、という具合に、すべてが活用出来る訳ではないのです。
「meditone コアテクノロジー」を用いることにより、より的確で、マルチプルな処方が可能になります。
私達は、自ら作り出す音楽を、一つの完結した集合体という概念は持たず、全てを「Tone=トーン」と呼んでいます。様々な処方を目的とした複数のトーンが、いくつも組み合わさったものがmeditoneなのです。